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ダイオキシン問題などを通して社会との関係が複雑である。 先行していた栃木県の場合、計画はまとめたのだが、発電所建設予定地の周辺住民が猛反対、計聞は頓挫したままだ。
ゴミは社会的な存在である。 自治体がそのために必要とする費用は厚生省によれば一人当たりざっと一万八千円に達するという。
八八年と比べ五年間で実に二倍になった。 ゴミ問題が社会問題であることはまちがいない。
それがエネルギー問題に結び付くことで解決に向かうことは、同じように新エネルギーあるいは未利用エネルギーといって持てはやされる太陽光発電や風力発電とは述って、もっと真剣に考えられていいように忠える。 一%に命を削る。
こんな世界がエネルギーの世界にもある。 燃料効率の世界だ。
残念ながら巨大なエネルギーが空気中などに放出されてしまっている。 これをちょっとでも改善できれば、日下のエネルギー問題の課題、自然環境への配慮、さらには電力会社の経営効率、ひいては電気料金の値下げというような成果にもつながってくるという側而さえもっている。
この熱効率の歴史を振り返ってみよう。 かつてはいかに燃料が無駄に使われていたのかがわかる。
こんなところにも、エネルギーの歩んできた道を見ることができる。 一九五一年。
戦後の聞もない時点では、なんと熱効率は一六%台に止まっていたのだ。 これは逆に八割以上の熱が電気に変わらず、無駄に燃焼されていたことを意味する。

当時の発電所がいかに非効率であったか、多くの説明は必要ないだろう。 もくもくと上がる火力発電所からの煙は燃料が石炭であったことによるものだが、一面では非効率の象徴であったかもしれない。
しかし、これは戦後復興に並行して改善される。 技術の進歩、それに燃料が石炭から石油へ転換するといった事情を背景に、五五年から六〇年には二〇%台から三〇%台へ。
さらに七〇年にはピークといってもいい三〇%台の限界に近い三八%が達成される。 二十年間に約二二%の改善。
大雑把にいってしまえば、この間に年約一%の改善が進んだということができる。 文字通り日進月歩の状況。
しかし、ここからが問題になる。 熱効率アップの技術が完全に壁にぶち当たってしまったのだ。
四〇%が天井になってしまった。 九七年度に至っては三九・七%だから限りなく四〇%に近いのだが、それでも突破とはなっていない。

ざっと三十年もの問、一%どころかコンマ以下のレベルで改善が必死に行われてきた。 しかし、これはあくまで平均の話であって、個々の発電所では、実は七五年ごろから、発電量百万キロワット程度のところでは四一%前後にはなっていたのだ。
つまり個々には壁は突破していたのだが、全体のレベルを上げるには技術面でのブレイクスルーがどうしても欠かせなかった。 それがコンバインドサイクルの登場だった。
それも現在ではACCといわれる改良型コンバインドサイクル時代に入り、さらには、ACCを改良したMACCが視野に入ってきている。 また、GCCといわれる石炭ガス化複合発電も現実のものとなりつつある。
そこでまずコンバインドサイクルの基本的なメカニズムを見ておこう。 意外に簡単なことで、従来の蒸気発電とガスタービン発電をコンバインさせたものだ。
これではまだわかりにくいが、従来の蒸気発電はボイラー内で燃料を燃やし、蒸気を発生させる。 この蒸気の膨脹する力を使ってタービンを回転させ、これに直結している発電機を回し、発電する。
一方、ガスタービンは、少し複雑そうだが、これは基本的には飛行機などのジェットエンジンと考えていい。 圧縮した空気の中で燃料を燃やし、燃焼ガスを発生させる。
この燃焼ガスの膨脹力を使って、タービンを回転させるものだ。 CCはこのふたつのタービンを回す方法を組み合わせた。
それもそれぞれの特色が生かされており、ガスタービンで仕事をして、やや温度が下がったガスタービンの排ガスをボイラーに導き、これで蒸気を発生させて、発電する。 排ガスが利用されている点がポイントといってもいいだろう。
熱エネルギーがうまく利用されていることが想像できる。 この結果、すでに運転されている東京電力の富津火力の一、二号機の場合で、熱効率を約四三%にすることができた。
これまでの火力発電の熱効率は約四〇%だったから、一挙に三%も改善されたことになる。 それではACC、改良型コンバインドサイクルだとどうなるのか。

実はガスタービンの入り口の温度が問題になる。 通常のCCでは約千百度だが、ACCでは、これを千三百度にした。
これにともなって耐熱材料の技術開発が行われたほか、構造的にもガスタービンの大型化が図られ、熱効率はさらに改善される。 それも従来のCCの約四三%がさらに六ないし七%改善されて、から、火力発電の革命といってもオーバーではないかもしれない。
しかもこの革命はさらに継続中で、AをつけたMACCが実用化されようとしている。 実現すれば実にその熱効率は約五三%に達することが期待されており、四〇%の壁どころか五〇%の壁も突破されることになりそうだ。
熱効率を高めることにどういう意味があるのだろうか。 まずはその経済性。
いくら熱効率が高まっても、作られる電気の値段が高くなっては仕方がない。 しかし、CCは熱効率の改善で燃料費が節減されることなどから、発電原価を約二割、下げることができた。
快適な生活を続けながら家計費を二割削減できたようなものだ。 それに燃料の削減は環境問題にも貢献できる。
ざっとした試算ではあるが、東京電力の場合、熱効率を一%改善するとざっと年間約七十万キロリットルの重油の節約ができ、金額では約百三十億円の燃料費削減になるとされている。 CC登場は効率経営を求められる電力会社の期待の星といっても過言ではない。
そのうえ、燃料が削減された分、炭酸ガスの排出が減るわけで、環境問題が大きな課題になっている今、それにも貢献する側面を持っているということもできる。 小さな戦力地熱発電ある地方紙の論説に「日本は火山列島であり、なことが書かれてあった。

地球温暖化防止への意識の高まりのなかで、最近、急速に新エネルギーへの関心も相乗的に強まってきており、地熱発電も確かにその一つである。 あえていえば地熱発電は新というより準新とでもいった方が適当だ。
すでに全国各地で貴重な電力供給が行われている。 技術的には新たな飛躍が模索されているのが現状である。
地熱発電といっても、これを実際に見た人は少ないだろう。 水力発電、火力発電などに比べるべくもなく、まだまだ日本では少数派だからである。
しかし、温泉に行けばもくもくとあがる湯気を見て、あれで発電できれば、と思った人は多いに違いない。 そう、簡単にいえば、地熱発電は温泉発電ということができるかもしれない。
それを立証するかのように、日本における地熱発電の歴史は古い。 一九二五年に別府で百十二キロワットの小規模地熱発電に成功している。
世界では一九〇四年にイタリアでの成功が第一号とされている。 しかし、本格的な地熱発電が日本で始まったのは一九六六年。
臼本重化学工業が岩手県松川村に建設した松川発電であった。 日本における本格的な地熱発電はこの時、スタートした。
地熱発電を温泉発電といってしまったが、実際にはそう簡単なものではない。

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